コラム
【第4回】LOVEのコーディネーターとしての仕事と1週間の様子
カナダのモントリオールにあるNPO、LOVE(Québec)でのインターン体験記、第4回です。 これまでLOVEについて、オフィスやイベントについて紹介してきましたが、今回はプログラムコーディネーター(インターン)として、LOVEでどのように勤務していたのかを紹介します。As iZスタッフの私たちがカナダの現場でどのように学んでいたのか、ぜひ知っていただけると嬉しいです!
とある週の1週間のスケジュール

プログラムコーディネーターとしてのメインな活動内容
1週間のうちのコーディネーターの主な業務は、小学校・高校、グループホーム(日本で言う児童養護施設に近い施設)、コミュニティーセンター等に出向き、LOVEのプログラムを提供することです。インターン中、私は6つのプログラム・計5箇所の教育機関へ行かせていただ来ました。
当日のワークショップの運営はもちろん、一緒にプログラムを担当するコーディネーターと毎週事前準備ミーティングを行い、しっかりプランを立てたうえで各教育機関へ向かいます。
<補足>ケベック州の教育システム
Elementary:6-11歳まで(日本でいう小学校)
Secondary:12-16歳まで(日本でいう中高一貫校。ケベック州では中学と高校が一つの教育機関になっています。)
高校(Secoundary)卒業後は、CÉGEPという高校を卒業した生徒が進学する、ケベック特有の教育機関があります。2年間の大学準備コース、または3年で専門スキルを学び、卒業後就職を目指す専門職訓練コースがあります。
毎週金曜日のチームミーティング
金曜日の午前中には、チームミーティングが約2時間ほど行われます。LOVEでは英語・フランス語の教育機関にそれぞれのコーディネーターが毎日出向いているため、チーム全員が揃うこの日は非常に貴重な時間です。
ミーティングでは、
*1週間の振り返り
*困難だった状況の共有と改善案、チームからのフィードバックやアドバイス
*予定しているイベントやプロジェクトの計画
etc…
といったトピックについてミーティングを行います。他のチームの対応方法や、現場での学びを共有することで、日本での活動に応用できるヒントも数多く得られる機会となっています。
イベントやオフィスでの放課後アクティビティ

毎週木曜日の16:00〜18:00には、LOVEオフィスでユース向けの放課後アクティビティを開催しています。外出の多い業務ですが、時間の都合がつく限り、私もこのアクティビティにも参加し、ユースたちと一緒にアート活動を楽しんでいました。
また放課後アクティビティだけでなく、LOVEのオフィスでは、クリスマスパーティーやワークショップ、プログラムの卒業生を招いたイベントなどが定期的に行われます。そのようなイベントやワークショップにスタッフとして参加しながらワークショップやイベントの内容・運営を学ばせてもらってもらいました。
またオフィスの外で行われる活動もたくさんあり、プログラムで訪れている高校で開催されるコミュニティイベントへ参加し、LOVEについてユースたちに知ってもらう活動にもサポートとして参加していました。
毎回多くのユースや現地の高校との交流を深める機会があり、貴重な経験となりました。

マギル大学の教授によるワークショップを受講

LOVEでの活動や、青少年支援活動について知識を深めるため、2週間に一度、LOVEのリサーチを行っているマギル大学の教授によるディスカッション形式のワークショップを受講させてもらっていました。ユースと接する上で必要な知識やスキルを習得するため、課題資料を事前に読み、実際の現場体験で感じたことや日本で今度活動する上での課題について、ディスカッションを通して学ぶ、貴重で有意義な時間となりました。
学びの連続の1週間

今回ご紹介したのは、最近のとある1週間のスケジュールでした。
1週間に5〜6つのプログラム提供を通じて特に感じることは、”学校(各グループ)ごとの雰囲気やユースの特性に応じた対応が重要”だということです。
同じワークショップでも各グループやその環境に合わせて柔軟に対応し、ワークショップを運営するLOVEのコーディネーターから、毎日多くの学場せていただきました。
これまでの現場での経験や学びを活かし、As iZのプログラムを通して多くの日本の青少年支援にもプログラムの提供が行なっていけたらと思っています。
以上、LOVEコーディネーターとしての活動、とある月の1週間の様子をお届けしました!